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まずは心理学のクラス。

本日は味覚、嗅覚、そしてフェロモンについて、ちょっとずつお勉強いたしました。

知っている方もいるとは思いますが、人間の嗅覚は、たくさんの「におい」を嗅ぎ分けられるという点ではとても素晴らしいのです。まぁ、そうでなければ、あれだけたくさんの種類の香水は作られないでしょう。

そもそも「におい」というのは、様々な化学物質が鼻の奥の受容体を刺激することによって感じ取られます。何百、何千という化学物質の組み合わせを、われわれは特定の「におい」として認識しているわけです。あ、この能力は女性の方が男性よりちょっとだけ優れているようです。

しかし、残念なことに人間はその「におい」だけで何かを認識することにはあまり優れていないのです。つまり、「あ、このにおいどっかで嗅いだことある!…でもなんだか思い出せない。」ってことが多いんです。皆様は経験ありますでしょうか?

何故かといいますと、人間はある事物を、嗅覚よりも視覚や聴覚、あるいはその他の経験に頼って記憶しがちなのです。よって、嗅覚だけで記憶を引き出すのはなかなか難しいとのこと。

多くの果物に入っているエステル化合物を試験管にいれ、「バナナの匂いだよ」といえば、嗅いだ本人にはバナナの匂いに思えてしまい、全く同じものを「洋ナシの匂いだよ」といえば、洋ナシの匂いに思えてしまう…嗅覚と記憶の結びつきは結構曖昧なんですね。

また、においと同じものだと思われがちなフェロモンですが、教授が私たちに与えたフェロモンの定義は「動物が他の動物に対して発する化学物質」。私たち哺乳類はあまり敏感ではありませんが、虫たちはこれにすごく敏感です。

しかしながら、勿論私たち人間もフェロモンを発しています。その一つ、アルファアンドロステロールは男性が発するフェロモンで、女性をひきつけるために一役買っているのだとか。ある科学者が実験で、歯医者さんの待合室の特定の椅子にこれをスプレーしておいたところ、女性はその席に座る確立が高く、逆に男性はその席にはあまり座らなかったそうな。

「惚れ薬」なんてものが存在するのかどうかは知りませんが、動物界においてこのフェロモンが何かしらの影響を持っているのは確かなようです。

でも、これは私たちの意識下で起きていること。日常生活で自分のどの行動がフェロモンの影響を受けているかなんてわからないわけで…調べてみたら何か実用性が出てくるかも。
by charco-y | 2005-01-19 09:26 | School


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